マルチブレース架構

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マルチブレース架構

鉄骨構造にはラーメン構造とブレース構造がありますが、耐力壁の配置できるプランでは合理的なブレース構造が用いられています。また、軽量鉄骨造では完全溶込み溶接が必要なラーメン構造より接合が容易なブレース構造が用いられています。
耐力壁量によるプラン制約の低減やコストダウンおよび工期短縮ため、合理的な手法で耐力アップするマルチブレース架構を開発しました。

構造計画

建築基準法施行令67条2項において国交省大臣が定めた建告1464に規定する構造方法を用いて建築学会「鋼構造接合部設計指針」に従って構造計算し、公的試験機関の性能試験で計算結果を確かめています。
また、建築基準法37条に定められたJIS建築材料または認定材料で構成し、建築工事標準仕様書:JASS6に従って工場生産と建築工事を行います。

 標準仕様
 ・斜材     STKR400/490   STK400/490
   ・接合材    SN400/490B    ・六角ボルト
 ・鉛直材    STKR400/490   STK400/490
 ・水平材    H形鋼

基本原理

マルチブレース原理_1

マルチブレース架構の概要

1組立
鉛直材の組立

エンドPLにガセットPLを溶接

鉛直材の上下端にスリット加工

スリット廻りと鉛直材端を隅肉溶接
2組立
フレームの組立

斜材の両端にスリット加工

治具に一対の鉛直材をセット

端支点材に斜材を挿入

斜材のスリットに中央支点材を少乳

スリット廻りを隅肉溶接
建方
建築現場での建方

ガイドピンで孔食違いを修正してフレームを下方水平材に取付

ガイドピンを使用して上方水平材を据付

ガイドピンをボルトに入れ替えて接合

試験評価

交番繰り返しパネル試験(一般財団法人建材試験センター)
構造試験
試験結果
試験結果
試験結果の解析
解析グラフ
圧縮ブレースと引張ブレースの状態を赤破線で、合成ブレースを青破線でそれぞれ記しており、試験結果と合成ブレースとほぼ一致しいますので、弾性域における構造計算方法の整合性が確認できました。